夏限定の和菓子 日本の夏ならではの味わいを楽しんで!
2016.07.15

和菓子といえば京都や石川など、日本の伝統が今も息づく場所を思い浮かべますよね。
魅力的で身近なお菓子ですが、意外といただく機会がないものです。
けれど和菓子は、特に夏にこそ味わってみたいお菓子なのです。
 
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日本人にとって「菓子」はとても古い歴史があるようです。
古代の人にとっての「果子」とは、果物や木の実のことであったといわれていると聞いたことがあります。「甘いもの」は今も昔も人々を魅了するものだったようですね。
その後、穀物の加工技術が生まれて餅や団子が作られるようになったり、煮詰める技術から葛あまちゃを煮詰めて甘葛煎(あまかずらに)にしたりすることで、お菓子は益々発展していったということです。
そういえば、平安時代のことが書かれた書籍の文中に「甘葛煎」という記載が出ていたことがあります。これがそうだったのですね。平安時代にはもう「甘葛煎」があったようです。貴族の生活の中でも珍しいと書かれていたので、当時はまだ一般庶民が、このような「菓子」を手に入れることは難しかったかもしれません。
そして江戸時代には、京都を中心とした「京菓子」、そして江戸を中心とした「上菓子」が競い合ったとのこと。そのことで日本のお菓子の発展が加速したといわれています。
現在では、京都が「京菓子」、東京が「上菓子」という使い分けをすることはなく、葛や白こし餡、求肥などの素材を使って美的に作られるお菓子が「上菓子」と呼ばれてます。
 
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この差材を生かした美的な美しさを表現するのに最適な季節が夏。
まさに今は特に美しい和菓子を楽しむことができる季節なのです。
なぜ、夏が和菓子の美的表現が発揮できる最高の時期なのかというと、葛など「水」を表現できる素材を思いっきり使うことができるから。葛などの透明感は、他の素材を生かすことができるので、涼しさを表現して本当に美しいお菓子になっています。
 
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また、和菓子の美的表現は味や見た目だけではありません。
お菓子につけられた名前もとても素敵です。
私が今回いただいた和菓子は「宗家 源吉兆庵」のもの。
枇杷のゼリー「歳々果(さいさいか)」、葛饅頭の「遊水(ゆうすい)」、そして岡山産マスカットの「陸乃宝珠(りくのほうじゅ)」。
皆さんもこの夏は和菓子、いかがでしょうか。
味だけではなく、一つ一つのお菓子につけられた名前もぜひ楽しんでください。


Creator: noriko
心と体の自然教室coco room主宰。健やかに暮らすためのナチュラルライフを提案しています。