美しい大和言葉
2016.05.25

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自宅前の公園には、大きな八重桜の木があります。
うっとりと眺めていると、女性が二人、話をしながら歩いてきました。
何気なく聞こえてきた会話でしたが、とても柔らかで気品ある言葉遣いなのです。
使う言葉は大切なのだと改めて感じさせられた瞬間です。

さりげなく当たり前に、美しい言葉を使うことができるのはとても素敵ですね。

実は、私たちが日常で使っている言葉は、大きく分けると3種類あります。
大和言葉、外来語、漢語の3つで、大和言葉は古来日本に伝わっている言葉のことをいいます。

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大和言葉は、決してよそ行きの言葉ではありません。日常の会話の中で、さりげなく使うことで、そのよさが引き立つものです。
特に目上の方や取引先の方と話すときは、響きがよく、柔らかい大和言葉はピッタリです。

例えば、相手の反応を待つときによく使われる「お待ちしております。」という言葉。
これを「心待ち」という大和言葉を使って「心待ちにしております。」という使い方にすると受ける方も何だかうれしくなりますよね。
とても期待しているという感じを、より強く伝えることができるからでしょうか。

また、仕事中に、何かをお願いすることは多いと思いますが、そんなときは「お手すき」を使ってみるとよいかもしれません。
「お手すきのときにお願いいたします。」という言葉を添えると、相手に対しての思いやりを感じますよね。

会議などでは、いろいろな意見が出され、まとまりがつかなくなるということはよくあることです。そんなときは「妥協案を考えましょう。」といういい方が一般的です。
それを「折り合いをつける方法を考えましょう。」にするのはどうでしょうか。

そして、何かお願いをするときに使う「大変失礼なのですが」は「不躾(ぶしつけ)ですが」といういい方にすると、相手に対して敬意を示す表現になりますよね。

「結構です」を「お構いなく」、「先ほど」を「今しがた」、「意外に」を「思いのほか」というふうに、言葉のひとつを大和言葉に置き換えるだけでも、受け取る側の印象は変わってきます。

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桜の花の下で、聞いた美しい日本語。
まさに日本らしさを感じて、自分自身の言葉使いを見つめ直してみようと思いました。


Curator profile: noriko
こころとからだの自然教室coco roomを主宰。ゆるやかな暮らしを実践中。
ナチュラルライフと子どもの学びを中心にライティングしています。